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既卒・第二新卒の面接で重視しているポイントを実際の人事、採用担当者に聞きました!
ですので、ネット上で調べるだけではわからない「生の声」をチェックする事ができます。この記事を参考にして、あなたの就職・転職活動に是非役に立てて頂ければ幸いです。
既卒・第二新卒の就活でも避けて通る事ができないのがやはり「面接」です。
転職エージェントを利用した就活では、過去に聞かれた質問を教えてくれる事もありますが、
実際の面接で人事・採用担当者はどこを見ているのか、気になりますよね。
そこで僕が
「今現在人事・採用担当もしくは過去に既卒・第二新卒の方々の採用経験がある方」
に下記の質問を投げかけて既卒・第二新卒の面接で見ているポイントなどについて、5人の人事・採用担当者に聞いてみました!
是非、この記事を参考に、面接対策をしていただけたらと思います!
さて、質問した内容は下記の通りです。
- 簡単な自己紹介
- 私が既卒・第二新卒の面接で見ているポイント
- 実際に心に響いた既卒・第二新卒の求職者の受け答え
- これから就活をする既卒・第二新卒の方々にメッセージ
実は有利!?既卒・第二新卒としての就活!
①はじめまして。ロックンロールマニアと申します。
年齢は29歳男性で、食品専門商社にて人事採用担当を5年勤めました。
私どもの会社は1,300名ほどの社員がおり、新卒採用で年間30名ほど採用しますが、
新卒枠で既卒・第二新卒の方々にもご応募頂いておりました。
人事の視点から、既卒・第二新卒での就活のポイントについて、ご紹介したいと思います。
②既卒・第二新卒でご応募される皆さんの経歴についてですが、
1年程度のブランクであれば、正直新卒者と同じように面接をします。
学生時代に力を入れたことを中心に受験者の性格や適職について掘り下げをさせて頂きます。
但し、既卒・第二新卒として就活することになった経緯について、正直にお話頂いているか、その点については重視します。
若手は素直で正直であることが求められます。
そういった人物であれば、たとえ多少の寄り道をしていたとしても、会社側の教育や支援で戦力にすることも可能と考えております。
③私が採用担当をしていた時、既卒・第二新卒の人材は毎年5名~7名ほど採用することができていました。
現在でも大変活躍頂いております、私が最も記憶に残っている人材ですが、
卒業後、一度就職したものの半年で辞めて当社を受けにきたという経歴を持つ方でした。
面接では、退職理由について、自己分析が弱く何となく就職してしまったことを大変後悔しており、再出発をしていると正直に語ってくれました。
また、しっかりと当社の事業について調べて理解が為されており、
彼の就活への真剣さも伝わってきたので、採用することにしました。
彼は現在、営業マンとして好成績を積み上げています。
④既卒・第二新卒として就活をすることは、周囲の友人とも違う動きをすることになり、大変不安かと思います。
しかしながら、人材不足も加速する中、既卒・第二新卒であっても採用したいという企業は沢山あります。
新卒とは別枠で採用する企業もあり、競争率が低い立場で受験できる企業もあったりします。
皆さんは就職する前にやりたい事があったり、やりたい仕事が他にあることに気が付いたりと、新卒の皆さんより、経験値が高いこともあるでしょう。
その点については、自分たちの強みとして認識し、是非アピールしてみて下さい。
最後に、繰り返しになりますが、若手は素直で正直であることが一番ですので、常に心がけて頑張って下さい。
総務課長の観点から既卒・第二新卒の方にメッセージ!
①私は、1000名の従業員が在籍している印刷業界の総務人事課で課長をしている40代の男性です。
入社して約20年、採用業務にも携わってきましたが、その中でたくさんの応募者の方々と接して参りました。
その経験を踏まえ、既卒・第二新卒の皆さまに面接のポイントをお話させて頂きたいと思います。
②
- 「就職活動がうまくいかず内定を貰えなかった」
- 「新卒で就職したけど仕事が合わずに退職した」
など、既卒・第二新卒という立場になった理由は様々だと思います。
応募する上で上記の理由はネガティブに捉えられると思っているかもしれませんが、
企業側も履歴書やエントリーシートを見て、既卒・第二新卒であることを理解した上で面接を打診しています。
採用担当者が知りたいのは、
「既卒・第二新卒となってしまった理由とその経験から何を得て、今後、どう行動していくのか」
という部分です。
もし、既卒・第二新卒となってしまった過程で自らの間違いやミスがあったのなら、それを素直に認めて反省し、
教訓にしている姿勢も見えれば前向きに受け止められるでしょう。
③次に、私がこれまで既卒・第二新卒の方の面接をしてきた中で、心に響いた実例をご紹介しましょう。
「学生時代、第一志望の企業とは異なる企業に内定を貰いました。納得はできませんでしたが、働いていく中でやりがいを見つけようと思い、その会社に就職しました。
しかし、実際に勤務してはみたものの、やはりやりがいを見出す事ができず退職を決意しました。
ただ、何も残さず会社を去るのはとても悔しいので、退職前の3ヶ月間は必死に頑張り、新卒の中でも一番の結果を残しました。」
というような内容です。
自らの選択が間違いであった事に気付いた後、悩み・苦しんだ末、気持ちを切り替えて、
全力で行動していた姿勢がとても感じられ印象に残りました。
④最後に、現在は、多くの企業で人手が不足しており、
- 「新卒採用で予定数を確保できなかった」
- 「中途採用で人が集まらない」
といった状態にあるため、既卒・第二新卒の方にとって、非常に有利な環境にあると思います。
また、既卒・第二新卒の方は、新卒の方と違い、何らかの苦労を経験してきたことから転職市場で重宝される傾向にあり、
現にそういった方々に特化した就職サイトも存在しています。
これまで皆さんが重ねてきた苦労は、転職市場において必ず大きな武器になりますので、どうか自信を持って就職活動を行ない、満足できる就職先を見つけて下さい。
”この人と働きたい!”ビビッと来た面接ってどんなものか考えてみた
①初めまして。
普段人材業界のベンチャーで働いている20代後半の女性です。
企業規模はベンチャーの割に大きくて1000人を超えてきました。
そんなベンチャー企業で人事を担当して2年になります。
ベンチャー企業なので?かはわからないのですが、チャレンジングな既卒の方・第二新卒の方と面接に来ていただく機会が多いです。
②その中でもビビッときた面接・ビビッと来た人の特徴を整理してみようと思います。
私が面接で見ているポイントはずばり
”この人と一緒に働きたいと感じるかどうか”
なのですが、その根拠を2つにわけて整理しようと思います。
③-1:他責にせずに物事をとらえられるか
やはり、転職を決断されて面接に来ておられるので決断力や行動力のある方が多いです。
ただ、決断力とか行動力って良くも悪くも武器になるので、
雇う側としてはその武器をどんな風に使われるのかに興味があります。
転職を決断された理由が、もともといた職場環境の愚痴につながったり、
人間関係の愚痴につながる人とはやっぱり一緒に働きたいとはあまり思えません。
職場の課題を他責にせずに、そこに立ち向かわれる中でどのような行動をされてきたかとうエピソードを聞きたいです。
具体的にいうと、
と志望動機を聞いた時には
「前の会社のここが嫌で、契約のきりもいいので…」という理由より、
「前の会社のここに課題を感じていて、このようなアクションをしていたのですが、その中でもと自分のスキルをこのように高めたいと思い…」
という流れでお話をいただいた方が魅力的に感じます。
③-2:素直さ・柔軟性があるか
新卒ではない人の雇用は、やはり前の職場での経験やルールに影響を受けていることが前提としてあります。
それは全然悪いことではないのですが、その経験があるがゆえに次の職場でのルールになじめなかったり疑問を感じてしまい、
その人らしいパフォーマンスができないことが危惧されます。
そのため、面接の中で素直さや柔軟性を確認することが多いです。
具体的にいうと「前の職場ではこのような形で働いていたとお聞きしたのですが、一方でうちの職場ではこのような形への変化があります」
と事実のみを提示して反応をみます。
その時の反応として「全然大丈夫です!」というものでは先の予測が充分に出来ない人のように感じますし、ネガティブな反応はもってのほかです。
と説明してくださる方はとても魅力的に感じます。
④面接は長くても一時間程度のところが多いと思うのですが、
その時間の中でいかに自分の魅力を伝えるかってやっぱり準備が大切になってくると思います。
あとは準備をしていない質問がきても真摯に答えようとする姿勢を見せること。
前述の内容を参考にしていただけると幸いです。頑張って下さい!
意外とフィーリングや「なんか違う」の感覚は重要!?
①はじめまして。
IT系中堅ソフトウエア企業にて人事(新卒・中途採用)を担当している40代男性、「ひなひか」と申します。
採用担当ももちろん、説明会から内定出しの瞬間まで、一連の採用プロセスの中で、
いつでもサポートできるように控えつつ、客観的に自社の採用活動を見ています。
②人事面接(一次〜二次)というシーンでは、
しっかり面接を受けようという姿勢が見て取れるかが大切です。
身だしなみはもちろん、面接に来る時間、面接会場までの行動ひとつひとつを、
しっかりと見ています。
と言っても、「本当に入ろうと思っているのか?」と疑問を抱かれるレベルでなければよいです。
WEBで学んだレベルのマナーや受け応えができていれば問題ありません。
また、これから入社したいという思いがあるからこそ、面接を受けているわけですから、
少なくとも応募している企業の業界や会社概要は、調べていて当然だと面接官は判断します。
そしてその情報収集に対して、なぜ、自分が興味を持っているのか、
自信の言葉で話しているかどうかで、熱意を測ります。
③礼儀・マナー、質疑応答を用意してきただけでは、平均点以上は得られません。
面接をする側としても、ある一定の質問は、目線がズレないように用意はするものの、
やはり既卒・第二新卒の方を目の前にした時の質問に対して、その方が“飾らず”、“素直”な一面が見れた時の表情と言葉が最も心に響いてきます。
思い出しながら説明をしているのではなく、こちらからの質問に対して
時間をちょっとかけてでも、本音を伝えてくれているかどうか、表情と声のトーンで分かります。
では、どうすればよいでしょうか?
それは、面接の心構えでありもっと言えば
- 就職活動までに、どれだけ質問されたことを真剣に取り組んできたか
- 面接に対して、どれだけ素直になれるか
だと感じています。
分からないことは、分かりませんでいいのです。
面接官の心に響かせるのですから、面接を受ける側も、頭の中で考えて・・
ではなく、率直に心から回答すれば、自然とよい表情で応えていることでしょう。
④まずは、自身の興味がどこの業界、どういった職種にあるのか、最初から絞り込み過ぎずに、多くの会社と出会ってください。
そして、なるべく早い段階で自己理解を深める努力をし、
それと同時に、就職活動において最も重要なエッセンスである
「人と人とのフィーリング」
を左右する、身近な人事担当者の方々をよく見てください。
会社のことは、福利厚生やキャリアパスなどの制度面は見えても、会社で働く多くの人と会うことはできません。
そこで、インターンや会社説明会、選考過程では一部の社員の方との接点でしかありませんが、
- そうした場面で社員がどんな言葉を使っているか
- 既卒・第二新卒の方々に対する動きはどうか
- ふとした時の表情はどうか
注意を払ってみることはできます。
上記で述べた「フィーリング」を大事にしていただき、
「なんか違う」といった感覚を大事にして、就職活動を進めていただければと思います。
私が思う既卒・第二新卒の方の面接でのポイントは一つだけ!!
①初めまして。naradiceと申します。
男性で年齢は50代で、東証一部上場メーカー、従業員数は2,000名程の採用担当を20年ほど行っています。
現在は新卒・中途採用の責任者をやっており、既卒・第二新卒の採用経験もあります。
宜しくお願いいたします。
②私が既卒・第二新卒の面接で注目しているポイントは一つだけです。
それは今現在の就活に対する思いの強さです。
- 既卒であればなぜ新卒時に入社しなかった(できなかった)のか
- 第二新卒であればなぜ会社を辞めてまで転職をしようとしているのか
ということです。
自分の中で何かやりたい事があり、目指す夢に向かっての就活でなければ入社後の活躍は期待できません。
ましてや、
既卒であれば単に内定が欲しいからの就活であったり、
第二新卒では入社した会社の仕事が辛いから逃げ出そうとしての転職活動であれば、入社後直ぐに辞めてしまうような事にもなるでしょう。
人事担当はこのあたりの説明に合点がいかなければ、この人の採用にはリスクがあると考えてしまいます。
逆に、ここで面接官を納得させることができれば、採用可能性もぐんと高くなるはずです。
③既卒の方の面接で強く覚えているエピソードがあります。
それは大学時代にバンドを組みプロデビューを目指していた人の事です。
プロデビューに賭けていて就活も全く行わずに大学を卒業してしまったので、
面接官によっては夢見がちで現実逃避をするような人と思われてしまうこともあるでしょう。
しかしその人はプロデビューを具体的にCD発売という目標設定とし、
その目標に期限を決めて具体的なプロセスに落とし込んでいました。
結果としてはバンドメンバーの事情もあり解散してプロデビューも出来なかったのですが、
難しい目標に向けて計画的にコツコツ努力できる資質は社会人として非常に大事なものを備えていると感じ内定としました。
④社会人として心からのやりがいを感じる仕事に巡り合う事はなかなか難しいものです。
自分に何が向いているのか、この会社で本当にいいのかと迷う事も多いと思います。
しかし社会人として難しい仕事をやりとげての達成感は代えがたいものがあります。
だからこそ自分に妥協せず、ここなら辛い事があっても我慢できるという会社に出会うため、
今は一生懸命に就活に取り組みましょう。
必ずあの時頑張ってよかったと思える瞬間が訪れるはずです。
中途採用時には主に人物像を見ている!!〜会社側が一目置く人の特徴〜
①私は40代男性(ハンドルネーム:中立マン)です。
人事経験は、
- 医療法人グループ 従業員数 約800名 3年間
- 樹脂製品製造業 従業員数 約250名 2年間
- 金属系製造業 従業員数 約40名 2年間
と、主に3社にて経験しています。
当然、業界によってそれぞれ求められる社員像は違ってきますが、
20代~30代前半の転職経験が少ない方に対しての面接では、
ほぼ同じ特徴(4つ)で見ていることがありました。
②それは、
- 過去勤められていた会社になぜ入り、なぜ辞めるに至ったのかの事実と前向きな理由をもっており、それを簡単に論理的に説明できるかを見ています。
- 今入社希望をしている会で、どのように考えて選んできたを自分のストーリーで簡単に説明できるかが問題になります。
- 前述の1つ目2つ目の回答時も含め、目や顔つきをよく見ています。
- 面接でそこの社員がお茶を出してくれた時に「小さな声でもよいですが、持ってきてくれた社員にきこえるように感謝の言葉を言えたか」です。
③いままでの採用面接で、少なくとも経営幹部への最終面接にまで進めた方は、
前述の4つについて、ほとんど上手くこなしていました。
何か特徴的な受け答えをしていなくとも、一社会人として当たり前の事ができる
既卒・第二新卒の方々はよく見えますし、意外とできていない方も実は結構いらっしゃいます。
❶では、辞めた理由の説明で、その会社の悪口や愚痴が話の70%以上を占めているとアウトです。
その辞めた理由はいろいろあるでしょうから、理論的に説明ができれば、
その辞めたこと自体をどうこう詮索することはあまりありませんでした。
❷では、1つ目の回答内容から、目の前の面接官は、
「ここでも同じような内情をよく聞く。」という場合も多々ありますので、
「ここでもまたすぐに辞めてしまうのかな?」と不安になってしまいます。
そこで、事前の会社研究をよくしておくことです。
❸の件では、話している際に
- 目が泳ぎ過ぎていないか
- 面接官の誰にも目を合わそうとしないのか
これに該当すると面接官は「精神的に不安定な方なのか?うそをついているのか?」とよく判断をしてしまいます。
面接官の顔をじっとずっとみるのも印象が良くないので、
10秒面接官の目をみて、3秒面接官の肩付近を見るというサイクルがよいと思います。
多少の間違ったような敬語が話の中で使われていても大した問題ではないです。
❹飲み物を出してきてくれる社員も別に仕事が暇だから出してきてくれている訳ではありません。
だから、そこでさりげなくお礼をいうことは逆に高評価になります。
いくら緊張していても、「感謝の心」及び「人としてのマナー」を体得しているかを見ていました。
④いずれにせよ、業務におけるスキルについては最高でも30~40%、気遣いなどの人となりをみての判断が60~70%を占めることが多いようですので、
スキルがあるにこしたことはありませんが、スキルは会社に入ってからそこにあうものを再度勉強する必要がありますので、
人物像重視で採用判断に至ることが多いようです。
転職面接での成功を目指す既卒・第二新卒の方々は是非この点に注意すると、
面接の通過確率もぐっと上がるのではないでしょうか。
アライさんメモ!
実際に聞いてみて、どの方も熱意や素直さを重視している事がわかりました。
様々な業界の人事・採用担当者に対しインタビューしたので、
どこの業界でも既卒・第二新卒の面接で見ているポイントというのは似通っているなと感じますし、
逆に、これらのポイントを押さえておけば内定の確率もぐっと上がる事がわかります。
そして、上記の方々は既卒・第二新卒の方々に対して、前職の仕事や実績に対して人事・採用担当者から触れていない事からも、
「若さ」というフレッシュさを求めている事もわかりますね。
ですのでこれから既卒・第二新卒で就活を始める方々も素直に、そして自信を持って就活に臨んでください。
これから就活に臨む!
という方は、下記のボタンリンク先で転職エージェントをまとめていますので、是非参考にしてみてください。
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